現実的には・・・ [ダーツノ☆ヒロ]
2003/07/23 23:12
どうも、初めて書き込ませていただきます。
半年位前にこのページに出会い、ことあるごとに訪れては自分なりに参考とさせて頂いており、感謝感謝的想いで一杯です。
早速なんですが、僕は現在会社勤めをしながら週一回レッスン通っている29歳です。
昔の芝居仲間が舞台に立ち続けている姿などを見るにつけ自分の中に燻り続けていたものがあり、三十路を前に思い切って養成所のトレーニングを受け始めたのですが、三ヶ月がたった今も、夢も理想もありながら、今の仕事を辞めてまでこの世界に飛び込む覚悟が定まりません。
要はただの屁垂れだとおっしゃるかもしれませんが・・・
正直今の仕事は質・内容に大きな不満はありませんし、給料も相対的に見ればかなり良い方であります。
残念ながら、今の自分は夢・希望だけで新しい挑戦をするには小賢しくなりすぎたのかもしれません。
そこで質問です。この世界で生計を立てることが出来る人間は、全体の中でどの程度いるのでしょうか?
また、どの程度の仕事量をこなせるようになって初めて生計を立てられるようになるのでしょうか?
この場合の生計とは、自分のみならず家族を養える程のという意味です。
何だか半端な問いで恐縮ですが、実際のところを是非聞かせていただきたいのです。
ありがとうございます。 [ダーツノ☆ヒロ]
2003/07/25 21:02
書き込みを後悔するような不躾な質問に、これ程真摯な御返事を頂き、恐縮の極みです。
この業界で生計を立てることの難しさを、漠然としか捉えることが出来なった自分にとって大変参考になりました。
残念ながら今の自分にはそんな厳しい世界を泳ぎきれる自信は到底ありませんが、限界を感じて無理だとも思えません。
あぁ、僕はまだスタート地点にすら立っていないのかもしれませんね。
>「演技も人生も選択しだいでで全く違ったものになる」ロバート・デ・ニーロ
気が付けば選択していた人生ではなく、自分の意思で選択した人生を生きるべく、なお精進を重ねたいと思います。
Re: 現実的には・・・
2003/07/25 03:04
実際のところ、ナレーターで生計を立てている人の統計はないとおもいますので、おおざっぱでしか答えられません(^_^;)
以下全部おおざっぱな計算です。
とりあえず生計の基準を公務員給与と考えて、名門の事務所に「ナレーター」として所属出来た場合で50%でしょうか。
そこに所属できる確率は50人に一人とすると全体としては・・・1%ですね。
このなかでTVで活躍できる人は半分でしょうか0.5%。
でももっとも難しいのは、それを10年以上キープし続けることです。確率は一割もみたないと思います。とすると0.1%ですね。
ということは10年以上TVで活躍して生計を立てられる人は0.05%です。この人たちは天才といっても良いんでしょうね(^_^;)もちろんとっても稼いでます。
仕事量についてはそのジャンルのギャラ水準によって変わります。
TVCMを中心にするなら単価が高いので少なくてすみます。ギャラについては過去にNo96書いてあります。
この数字を見てやる気が出ましたか?
それともやめようと思いましたか?
「演技も人生も選択しだいでで全く違ったものになる」ロバート・デ・ニーロ