プロデューサーの好み [さち]
2005/03/11 23:31
まだまだナレーターのお仕事が出来るほど実力はないのですが、放送業界におけるプロデューサーという立場の方とお仕事をしている皆様のアドバイスを頂きたくて書き込みしました。
私は最近ラジオのレポーターのお仕事をいただきました。
ちょっと特殊な期間限定FM局のため、私たちレポーターはイベント業界から選ばれました。私はナレーター(ナレーターコンパニオンではありません)志望なので、これがステップアップの機会になれば!と切に願っているんですが、今壁にぶつかっています。
私はプロデューサーの好みに合わないようです。
「さちの個性はダメだ」と他の人に話していたそうですし、私本人にも技術以外の部分で非難されます。
プロデューサーの要求に対応できてこそのプロだと思うので、日々試行錯誤の上必死で頑張っているのですが、自分の感じた事を話すレポーターという立場上、今まで培ってきた表現力=個性を抑えて抑えて喋るのは本当に辛くて・・・。
オーディションでも私は同じ様に「個性」を出してアピールしたので、何故私を選んでいただいたのか不思議でたまりません。
具体的には、テンションを上げすぎだと言われます。うるさいと。
もちろん本人は全くテンションなんか上がってないし楽しくもないです。
今まで放送業界でお仕事がしたくともなかなかチャンスに恵まれず、イベントの司会などのお仕事をしてきたので、イベントとラジオの違いがつかめない。またお芝居の勉強もしてきているので大きく表現するくせがついている、というのもあると思いますが。
自分が気持ちよく喋る事ができる事よりも、多くの方が安心して聞ける事の方が重要である事は良くわかっています。
でも「個性がダメ」と言われている以上、やっぱりこれはプロデューサーの好みなのかな、と。
「ダメ」とは言われない他のレポーターの喋りは、私には非常につまらなく聞こえて、参考にはしたくありません。
どうやって自分のモチベーションを保って、どうやってプロデューサーの要求に応えていったらいいんでしょうか・・・。
Re: [さち]
2005/03/17 01:06
恵さま、大窓王さまお返事ありがとうございます!
私は個性的な表現者を目指したいと思っています。今までマネージャーから「インパクトがない」と言われ続けて来たので、今回目立たなきゃ!!という思いが強すぎるのかもしれません。大窓王さまがおっしゃるとおり、私が個性と思っていることは独りよがりかもしれませんが、このキャラで選ばれた以上やらなきゃ、と思ってしまいます。それ以外頼りに出来るものがないからです。
私が表現した内容については、「わざとらしく感じるので自分は好きではない。でもこういう表現をするキャラで統一出来るなら、それは個性だからやってもいい」と言われました。元々は「やらない方がいい」と言っていながら、次の日に他のレポーターの意見も聞いた上で肯定派が多かったため上記を伝えられました。
この事からも私は好みじゃないんだろうな、と思います。
私は自分なりの表現方法で行う事にしました。自分の回りの人間には「分かりやすい」と言われています。
要求を超えること。もちろん目指しています。しかし、意識や集中点を変える事は非常に難しい事です。そのポイントになかなか気付く事ができません。
ちょっと自分を追い込み過ぎてしまっていたので、気持ちを楽に、あまり考えないようにしてみた所「良くなった」と言われました。これは事務所の人間や周りの友人にです。Pからは何も言われないので結局どうなのか分かりませんが・・・。
心も体も楽になりましたが、レポート中の気持ちも、録音されたものを聞いても、自分ではつまらくなった、と感じます。
Pはああしろこうしろは基本的に言いません。ほめる事もあまりしません。
自由にやらせてダメな所を指摘する、という方法をとります。テンションについても一ヶ月あった研修中は何も言われず、本番直前に指摘され、開局初日一番最初のレポート後に顔をしかめられました。
今回ご相談しているとおり、私にとってこの課題はすぐにクリア出来るものではありませんでした。しかしすでに放送は始まっているので、顔色を伺いながら成長していくしかありません。
今はレポーターに対してリスナーの反応はほとんどありません。Pが感じているものと同じ事を感じているリスナーもいるでしょう。
「今」出来るようにするために、ネタの貯蓄をする事で「何か」を自分自身で気付けるように・・・。するしかないですね!!難しいなぁ。
みなさんありがとうございました!頑張ります!
そして普段からネタの貯蓄が必要らしい
2005/03/14 23:50
(上の書き込み二つを踏まえて)ってな訳で「使い手の想像の枠を出る」為には、普段からのネタの貯蓄が必要やと思いまっせ。「できる?」って言われたら、文字通り瞬間で出せるように鍛錬しとくとかサンプルに入れておくとか、なんでもエエんですけど。とにかく、明日ではダメ、明後日はもっとダメ。なぜなら作り手は一分一秒を争ってとる訳やから。アリとキリギリスやね…
Re:要求を超える
2005/03/14 22:21
一人一人の個性はさまざまです。
的確に伝えることに重点を置いて表現している人や、個性を押し出して表現している人など、さまざまです。それぞれの表現方法を支持する人がいると思います。どこにも正解がありません。
あなたが個性と思っていることは独りよがりなことかもしれません。
また、プロデューサー、ディレクターの指摘も独りよがりなことなのかも知れません。
知人でTV番組のレポーターをやっている人の話をします。当時新人の彼女は、レポーターとしてはぎこちなく、ベテランの前任者と比較され、プロデューサーやディレクターから実力を疑問視されていました。レポーターを変える話にまで進んでいたようです。そんなところへ、番組に一通のハガキが舞い込みました。ぎこちないながらもさわやかにレポートする彼女のファンになったと書いてありました。それからも別の視聴者から2〜3通の応援のハガキがやってきました。プロデューサーやディレクターの彼女に対する評価は一変しました。その後の長い間、レギュラーレポーターをつとめることになりました。
無名なうちは、その人の個性は認められにくいものです。評価されないと、自分自身でさえも個性を信じられないのかもしれません。絶対的な基準がないのでプロデューサーやディレクターも独自の表現をすることに警戒心があったりするのでしょう。(ついでに事務所やマネージャーも(^_^;))
人の心をつかむには個性的である方が早いです。と同時に危険です。
三振をとるボールのそばにはホームランを打たれやすいポイントがあるのです。的確にストライクをとれる変化球(技術)も必要ですし、決め玉としてのストレート(個性)ももっと磨かないといけないのでしょうね^^あ、あと変化球とストレートの配球も大切かも。そこまでいけばエースピッチャーに成れますね(^o^)
さて私が好きな表現者とは、個性的な表現者です。たとえホームランを打たれても、いつかはずばっと三振をとれるかもしれないからです(^o^)
「要求に応えるのではなく要求を超えること」
そのためには意識や集中点を変えることです。いいプレーヤーはやっています。
Re: プロデューサーの好み [恵]
2005/03/13 23:24
こんにちは、さちさん。
現在ラジオのレポーターをしながらナレーターをしている、恵と申します。
レポーターは「感じたことを話すもの」と思っていらっしゃる方が多いですが、聴いている人に伝わらなければ「ただのひとりよがり」に過ぎません。また要求に答えられなければ、素人レポーターと同じです。
私もどちらかというと元気で弾けたキャラがベースですが、PやDあるいはインタビューする相手がそれを好まなければ普通にやっています。(というか、どんな雰囲気を望むか毎回確認)
たとえリスナーから「恵さんらしくない」と言われても、ギャラをもらって仕事をするという立場である以上、その目的や要求に答えなければと思うのです。
今度の現場がどんなものか不明ですが、「こんなイベントやってますよ、こんな人に話を聞きますよ」という内容であれば、情報の仲介者・伝達者とわりきって仕事をするしかないでしょう。
イベントを楽しんでいるのは来場者の皆さんです。その様子を描写しながら、しっかりイベントの時間や場所を伝えましょう。例えば駐車場やゲート前の混雑状況はどうですか?あなた自身の個性も大事ですが、イベント会場にいる人や向かっている人に便利な情報になればいいんじゃないですか?
少々キツイことを書きましたが、いろんな要求に答えることで、ナレーションのバリエーションも増えるはず・・・私自身がそうでしたから。
丁寧に落ち着いて伝えるという新たな自分の発見のチャンス!
さちさんのステップアップの時期ですよ。