個性と強み [ちなつ]
2008/11/01(Sat) 01:56
私は、ナレーターの勉強を始めて1年が経ち、徐々に売り込みをしていきたいという気持ちが芽生えてきました。
そして、そんな時にプロの声優の方にボイスサンプルを聞いていただく機会があり、聞いていただいたところ、「いい声だけど、そこ止まり。生き残っていくためにはどうすればいいのかを自分で考えなさい」と言われました。
自分で分析した結果、その方は、私に個性や強みがないということが言いたかったのではないかと思いました。
確かに、ボイスサンプルは私は声に特徴がないので、幅広いジャンルを詰め込みました。
しかし、何かにかけるというのはとても勇気がいることだと思いますし、みなさんはどうやって自分の個性や強みを見つけ、磨き続けているのでしょうか。
他の方にボイスサンプルを聞いていただいた上で、どのジャンルがいいのかを聞いてみてもバラバラで、自分がどのジャンルにかけるべきかが目下の悩みです。
お忙しい中恐縮ですが、アドバイスをいただけたらと思います。
Re^2: 個性を見つける旅 [ちなつ]
大窓王様
暖かく親身なアドバイスをありがとうございます。
風みたいに、するするするっと心に入ってくるようなお言葉でした。
大窓王様のアドバイスを胸に、個性豊かなナレーターになれるようにがんばります!
本当にありがとうございました。
Re: 個性を見つける旅
ちなつさんナレーションの虎へようこそ。
「生き残っていくためにはどうすればいいのか」
このことを考え続けることこそが、プロになるために必要な道です。
そして「個性や強み」の大切さに気付いたことは大きな一歩ですね。
個性的であることは強みの一つです。
無個性のように聞こえる人がいるかも知れません。しかし人である限り無個性ということはあり得ません。あえて無個性で、伝わるナレーションを読むことは、これはこれでとても高い技術を必要とします。
自分の強みを知るには。
強みというものは、自分だけではなかなかわからないものです。
他者との交流があり、そこからフィードバックしてこそ知り得るものです。
まずOA番組のナレーションと自分を比較することで見えて来るものがあるはずです。
次にボイスサンプルを創る過程でディレクションを受け、自分の出来ること出来ないことを明確にしていくこと。そして事務所やスクールのナレーター達と交流して批評してもらうこと。
事務所やスクールに所属する意義のひとつには「自分の強みを知るための他者との交流」があるのです。ちなつさんは、ここで道に迷ってるんだとおもいます。この迷いは自分の強みを知るための試行錯誤が始まりなのです。
本当の個性とは、がむしゃらにそれを求め試行錯誤した後に、自然とにじみだす物なのではないでしょうか。それは人としての成長の過程や、視野の広がりと同じ軌跡を通るものかも知れません。
最後にもう一つアドバイスを。
いろんな人にサンプルの感想を聞いたら、それぞれから違う意見がでてきます。
それが真剣であろうといいかげんであろうと、多種多様な視点だからです。
プレーヤーとして長く続けていくには3人のアドバイザーを持つことをお勧めします。
ひとりは厳しい意見をくれる人。次にいつも優しい意見をくれる人。そしてもう一人はその中間。
その3人は自分が信頼できる人であることが大切です。まずはその3人を探してみましょう。
そうすればノイズに惑わされず、道に迷うことが少なくなるかも知れません。
ちょっとした勇気で何かに賭けることはできるはずです。
もうすでにナレーターという表現者になることに賭けているのだから。
ちなつさんが素敵な個性を持つナレーターになることを祈っています。
返信、ありがとうございます。 [ちなつ]
謎の配達人さんの書き込み、目に涙をにじませながら拝読しました。
私はただ、自分に自信がなくて逃げていただけなのかもしれません。
努力をして前身あるのみ!とパワーがみなぎってきました!
お金を貯めて、是非ボイスサンプルを作りに行きたいと思います!
お忙しい中、返信してくださって本当にありがとうございました。
Re:向き不向きは後からついてくる
返信たいへんお待たせいたしました。ちなつさん書き込みありがとうございます。
私は根性論派なのでありきたりな答えになっちゃうかもしれませんが、一つの考えとしてきいてくださいね(^_^;) 「個性がない」って悩みをよく聴くのですが、そんなことってあるのかなあと思ってます。仮に本当に『声に特徴がない』のであれば、私なら『無個性な個性がある』と判断するからです。
それはコップに半分入った水を「まだ」「もう」どちらで他人にアピールするか、ということです。結局、受け取る側もまた、好きなように受け取るしかないからです。”向き・不向き論”の答えでもあります。 ですから、このことの本質は「コップの水をただ正確に捉えること」なんじゃないでしょうか。「自分にできることのありのままを、すとんと受け入れる」という感じです。「そのまま」が自動的に「強み」になる(しかない)のではないでしょうか。 誰でも現実の自分はみたくありません。
だからその行程は理想の自分とのギャップに絶望を感じる連続かもしれません。
でも自分自身を乗り越えることなく他人の心を動かすことができるかなぁとも思うのです。
強みを手にいれる通過儀礼として、パンドラの箱をあける作業が必要なのかもしれませんね。
ナレーターにとってはボイスサンプル作りが、その役目を果たします。 『どうやって自分の個性や強みを見つけ、磨き続けているのでしょうか』 少なくとも、他人の中には答えはないんじゃないでしょうか。プロで活躍する全ての人が、天才だらけとも思えません。生き残っている人の多くが”上手くない自分””普通の自分”ときちんと対峙してきた結果ではないでしょうか。
むしろ「不向きだったから」強みを作っていけたのではないでしょうか。