ナレーションとは? [かずっち] 2003/08/02 00:53はじめまして虎虎虎。私某養成所で講師をしたりしているのですが、最近、富みに思う節があり、ナレーションとはなんぞや。この質問にぜひ、虎殿たちにお答えいただきたく思います。よろしくおねがいします。
Re: ナレーションとは?歴史編
2003/08/04 02:54
ナレーションの虎へようこそ
哲学的な命題ですね(^_^;)
では虎たちのナレーション論の前にまず歴史から。
ナレーションの言葉の意味は「物語る」「語り」。それに対してアナウンスは、「告知」といった意味でしょうか。現在ではナレーションは「語り」と「告知」の中間的な役割で位置づけられていますね。
歴史的に、「語り」は講談、落語などの伝統的語り芸がありました。その後、TV、ラジオなどのメディアの発達で、近代的な話法表現が使える新劇の俳優が担っていました。告知する人は当然ですがアナウンサーが担って来ました。
日本にナレーターが誕生したのは戦後の放送業界で、俳優や声優、芝居心のあるアナウンサーなどが担当していました。専門的にナレーター職が確立したのは「ジェットストリーム」の城達也氏や「タイムショック」の矢島正明氏などからでしょうか。
その後、小林克也氏の登場によってDJスタイルが番組に活用されるようになりました。それまでの「語り」と「告知」というよりより音楽をベースにしたリズミカルな表現が新鮮なインパクトを持っていたのだと思います。それ以後は張った表現やウイスパーなど多様な表現がナレーションに使われるようになりました。特筆すべきは録音機材の発達によって、それらの表現が放送に使うことができるようになったことだと思います。
そしてTV番組で「ナレーター」が重視されはじめたのはここ10年くらいではないでしょうか。ナレーションによって番組のカラーを決定づける存在にまでなったのです。今後はどのような方向にナレーションが発達するのでしょうか?
ナレーションの虎へようこそ
哲学的な命題ですね(^_^;)では虎たちのナレーション論の前にまず歴史から。
ナレーションの言葉の意味は「物語る」「語り」。それに対してアナウンスは、「告知」といった意味でしょうか。現在ではナレーションは「語り」と「告知」の中間的な役割で位置づけられていますね。
歴史的に、「語り」は講談、落語などの伝統的語り芸がありました。その後、TV、ラジオなどのメディアの発達で、近代的な話法表現が使える新劇の俳優が担っていました。告知する人は当然ですがアナウンサーが担って来ました。
日本にナレーターが誕生したのは戦後の放送業界で、俳優や声優、芝居心のあるアナウンサーなどが担当していました。専門的にナレーター職が確立したのは「ジェットストリーム」の城達也氏や「タイムショック」の矢島正明氏などからでしょうか。
その後、小林克也氏の登場によってDJスタイルが番組に活用されるようになりました。それまでの「語り」と「告知」というよりより音楽をベースにしたリズミカルな表現が新鮮なインパクトを持っていたのだと思います。それ以後は張った表現やウイスパーなど多様な表現がナレーションに使われるようになりました。特筆すべきは録音機材の発達によって、それらの表現が放送に使うことができるようになったことだと思います。
そしてTV番組で「ナレーター」が重視されはじめたのはここ10年くらいではないでしょうか。ナレーションによって番組のカラーを決定づける存在にまでなったのです。今後はどのような方向にナレーションが発達するのでしょうか?