景気低迷とナレーター[TOKO]2008/10/20(Mon) 10:49 リーマンショック、金融危機などの最近の景気低迷でテレビ界では局アナ起用が増えているように思えますが、ナレーターの需要は減っているのでしょうか? それと新聞にも載っていましたが、スポンサー離れによるCM不況と囁かれていますが本当なんでしょうか? 実際にお仕事をされている業界の方の意見が聞けたら幸いです。
Re: ナレーターの未来には楽観的
TOKOさんへ。ナレーションの虎へようこそ。
今回の景気低迷は、未曾有の不況の入り口にいる予感はしています。
その影響はメディア全体、そしてナレーターにも波及するでしょう。
しかし誰もが、未来についてはわかりません。
ですので過去の例と照らし合わせて、お話ししてみます。
>テレビ界では局アナ起用が増えているように思えますが、ナレーターの需要は減っているのでしょうか?
今期の改編では局アナの起用がちらほらありますね。
過去にも不景気による予算カットで、局アナを使うといった例はありました。
しかし局アナの起用は、一時的な場合がほとんどでした。
頻繁に変わる制作スケジュールや労働問題、バラエティへの対応などで、結局柔軟に対応できるナレーターに戻りました。
今回の改編でも、すでに局アナからナレーターになった例や、ナレーターがいない番組で始まったのにやはり必要になった例があります。
ただ、CSやVPなどは制作本数自体が減るでしょうから、ここでの需要は減ります。
>スポンサー離れによるCM不況と囁かれていますが本当なんでしょうか?
これは事実としてあると思います。
トヨタが広告費を大幅カットしたことは大きなインパクトです。
また、このことで高価なTV広告からネット広告への転換スピードが速くなりそうな気がしています。
既存のメディアの構造改革が起こり始めるでしょう。
ではナレーターの未来はどうなるでしょうか。
一時的には大きく影響を受けるでしょうが、景気予測とは違って悲観していません。
理由としては、メディアが替わろうとナレーターは必須の要素であることがあります。
聴くという行為は根源的で、とても重要なことですから。
過去の予算削減時は、ナレーターから真っ先に切られることが多くありました。
しかしやがてナレーターは復帰していきました。
なぜでしょう。
例えば低予算のためロケの日数を減らした場合。
映像だけでは丁寧に説明しきれないので、必然的にナレーション処理が必要になります。
また予算削減でハンディのデジカメで撮影した映像もナレーションなくしては番組として成り立ちません。
このように実は低予算で番組を作る場合ほど、ナレーターが必要なのです!
私はナレーターの未来には楽観的でいます^^