歌ってしまう癖について[うさぎ]
2013/07/11(Thu) 09:07
初めまして、うさぎと申します。
歌ってしまう癖についての質問で投稿しました。
私は、何を読んでも歌ってしまう癖がついているのですが、
対策、またはわかりやすい練習法はありますか?
練習としてはプロのナレーターのマネなどをしているのですが、
どうしても歌う癖が抜けません。
だいぶ癖が強いです。
しかも半分無自覚にやっているので、まっすぐ読んだつもりでも、
歌っていると言われてしまいます。
どうすればよろしいでしょうか?
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Re: 歌ってしまう癖について
2013/07/15(Mon) 21:13
うさぎさん、はじめまして。
松田佑貴です。
「自分がやったつもりのない表現に聞こえてしまう」
というのは、残念ながら練習しているとよくあることです。
焦らず、じっくり取り組んで下さいね。
歌ってしまうことについて、ですが。
ナレーションでも、「歌いあげる」という表現方法があります。
エンディングで盛り上げるときなどに使います。
抑揚を大きくして、語尾を高く終わらせるテクニックです。
(もちろんこの場合、実際には音楽のように歌うわけではありません。ただの比喩です)
場合によっては、効果的な使い方もあるんですね。
さて。
うさぎさんの場合ですが、癖が強くてなかなか直らないということは、うさぎさんの身体の中に独特の抑揚やリズム感があるのではないでしょうか。
その抑揚やリズム感と違う読みが出来るようになれば、歌ってしまうことを抑えられるかもしれません。
具体的なやり方ですが…。
もし、楽器(キーボードなど)をお持ちでしたら、楽器で音を出しながら全ての文字を「ド」の音で読んでみる、「レ」の音で読んでみる、など音程を変えずに読んでみて下さい。
実は、これ…思った以上に難しいものです。
出来れば、ICレコーダーなどに録音して、後で聞き返して音が合っているか確認して下さい。
ICレコーダーの種類によっては、録音しながらイヤホンで音を聞ける機種もあります。
リアルタイムで確認しながら練習すれば、より分かりやすいと思います。
また、リズム感を変えるために、メトロノームの音に合わせて読んでみるのも良いかもしれません。
オススメのテンポは、「200」です。
これ以上早いとテンポに合わせることが難しくなるので、適度に遅い方が良いと思います。
今はスマートフォンでも無料のアプリがダウンロード出来るので、もしスマホをお持ちでしたら探してみて下さい。
なかなか大変だと思いますが、がんばってください!!^^
意味にとらわれないで読む
2013/07/12(Fri) 14:21
うさぎさん書き込みありがとうございます。
書き込みを読む限り、原稿を「意味だけでインプットし」「意味だけでアウトプットしている」からじゃないかと推察できます。表面上の文意にとらわれているのではないかな?という感じです。
プロの真似をしても歌ってしまうのであれば、「outputの表現力」に原因がありそうですね。
たとえば「今日は良い天気ですね」を『きょ・う・は・い・い・て・ん・き・で・す・ね』と一文字ずつ、均等な力、均等な長さで発音できますでしょうか。「きょうは・いいてんき・ですね」のように偏って話してませんか。
『ね・す・で・き・う・い・きょ・は・て・ん・い』だと均等に読めたりしませんでしょうか。
僕個人は、癖とか、歌いあげることそのものはそこまで悪いことではないと思います。
ですが表現方法が自由でないのは困りますよね。
『今日は良い天気ですね』でいえば「直接言えないけど、本音は昨日の雨が嬉しく今日の晴天が恨めしい気持」なんてややこしい演出があった時、「ちゃんと思ってるのにプレイがなぜか聞き手に届かない」ことになりかねません。
outputの表現力をコントロールする練習方法の一つは【意味から離れて口に出す】です。
今日、天気、などの意味を、「”分解して声に出すこと”に慣れる」というもの。
練習は録音しながらがベストです。2秒に1文字など誰でもできるスピードで『きょ・う・は・い・い・て・ん・き・で・す・ね』と一文字ずつ、均等な力、均等な長さで発音します。古いロボットのイメージです。録音を聞き返して、力や長さに偏りがないことを確認してみてください。これを1秒、0.5秒、と早めていく、というものです。
スピードに慣れたら、1文字づつ、不規則に高低と強弱をまぜていきます。可能であれば自分が出せる全力の高い音と低い音を入れてみてください。あくびのように高低が滑らかに変化する音を入れるのも効果的です。
スピードをつけていても自在にコントロールできるようになれば、「歌い上げる」「フラットに読む」さまざまな表現の世界が待っていると思います。頑張ってください。